山本機工 社歴

 
 

昭和35年に創業の弊社は、もともと車両用エンジンを漁船用に改造して自社ブランドで販売することからスタートしました。


その後、それらのエンジンが市場で評価されるようになるとともにエンジンメーカー様から直接マリンエンジンの生産委託をいただくようになりました。


エンジンメーカー様から支給を受けたベースエンジンに弊社で製作した熱交換器などのマリンエンジン専用部品を組込み、動力試験機で運転して塗装、梱包の上、全国のディーラー様に出荷する、というこの生産委託と自社ブランドのマリンエンジンの販売が昭和40年代、50年代はじめまで弊社の売上の中で大きな比重を占めていました。


直結型電磁クラッチ販売開始

それと平行して

「車両用エンジンは前動力取出しが弱い」という弱点を補うためにエンジンのタイミングギヤケースカバーを作り替えて、そこに電磁クラッチをハウジング一体で組込む当時としてはかなり革新的な製品の販売も始まりました。昭和40年代中頃です。


油圧クラッチ販売開始

そして昭和40年代後半になって、前クラッチからの取出し馬力が大きくなってきたことや電磁クラッチの耐久性への不満から油圧クラッチの開発が始まりました。

昭和48年に原型機となるPH-1を販売。翌年現行モデルの第一号機となるPHD50を販売開始。これが昭和50年代前半以降弊社の主要製品となります。

(私達が最も誇りとしていることの一つが、このPHD50やその後のモデルが、35年近く絶えず改良が加えながら現在も販売が継続されており、なおかつ主要部品や主要寸法が現行モデルと高い互換性を保っていると言うことです。)


スターンドライブ販売開始

昭和54年にスターンドライブの開発がはじまりました。

昭和55年には、原型機YS50を販売開始、その後多くの改良を加えたYS60を市場に送り出したことで、ドライブメーカーとしての評価も高まりエンジンメーカー様へのOEM納入もはじまりました。その後、新機種を続々開発、現在ではYS350というおそらく世界的に見ても最大クラスのスターンドライブを販売させていただくようになりました。

(しかしスターンドライブの新規種開発はそれほど順調ではなく、新しい機種が出るたびに思いもよらぬトラブルが発生しました。

先代の口癖だった「(製品に)トラブルが起きたら,最大限の努力で復旧してとにかく早く漁に出てもらえ。それ以外のよけいなことは考えるな。」を社員もよく理解していましたから、ひとたびトラブルが起きると営業、設計と工場の人間が徹夜で改良して、それをそのまま持って走り交換、というようなこともよくありました。)


増速機販売開始

平成2年に油圧クラッチと増速歯車を一つの筐体に組み込んだ増速機EZ428を発売。

その後、この増速機はシリーズ化し定置船、イカ釣船、ハマチ養殖船などそれまで大きな発電機や何台もの油圧ポンプをベルト駆動していた業種向けにいくつもの型式が生まれました。


(EZシリーズの「EZ」は、それまで小型漁船向けとしてはかなり贅沢な特注品というように捉えられていた増速機をもっと気軽に採用していただけるシリーズにしたいという思いからイージーオーダーのイージーを取ってEZとしました。)


オイルクーラー販売開始

創業以来順調に生産していた舶用エンジン向け熱交換器(清水冷却器、オイルクーラー、インタークーラー)は、エンジンメーカー様からの受注量増加に伴い、それまでの本社工場では手狭になってきたため、平成元年に新しく建てられた第二工場に生産拠点を移しました。

そして生産能力の拡大に伴い、平成8年より自社ブランド品として防蝕用の保護亜鉛が不要なオイルクーラーYOCシリーズを販売初めました。


サイドスラスター生産開始

平成8年に生産委託品としてサイドスラスターの生産を開始しました。

主な向け先は、それまでにご依頼先が納入された他社製サイドスラスターからの載せ替え用でした。

そして、平成10年にナカシマプロペラの協力により従来品から推力を60%強アップしたYSS30を生産開始。これを機に自社ブランド品としても販売を開始いたしました。

平成16年には、ベーンポンプメーカーのデニソン日本(現パーカーハネフィン日本)のご協力により、ベーンモーターで直接プロペラを回すダイレクト型サイドスラスターYSS30D/260を開発、販売開始いたしました。

 

製品開発時期からみた簡単社歴

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